手作り酵素ドリンクは案外簡単に作れます

「市販の酵素ドリンクは殺菌処理されているから、手作りの方が生酵素たっぷりそうでいい・・・でも、面倒臭そう、難しそう 」という思いの方も少なくはないでしょう。

市販の酵素ドリンクは法律上どうしても加熱殺菌せざるを得ません。酵素は熱に弱いといわれていますから、加熱処理をすると、酵素ドリンクとして意味が無いなどという人もいるくらいです。

理屈でいうと、恐らく間違っていないのですが、実際に飲んでみれば、効果を実感できたりするので、本当のところは分かりません。

そうは言ってもどうせなら加熱処理されていない生酵素を飲みたいと思うのは自然な流れでしょう。生酵素サプリが人気なのも、その理由の一つでしょう。

そして、生酵素を飲むもう一つの方法が酵素ドリンクを手作りする方法です。

そうはいっても、手作りとなると、難しそうに感じるものです。とくに市販の酵素ドリンクの製造方法を見たりするととても大変な作業をしているようですし、実際、市販のものは、それぞれこだわりをもって作られていることもありますから、素人が同じように作ることは難しいでしょう。

では、手作りはできないのか?というと、結論から書けば、手作り酵素ドリンクを作ることは、全然大したことはありません。時間はかかりますが、実際の作業は半日くらいで、あとは1~2週間ほど毎日かき混ぜたりする程度なのです。

手作り酵素ドリンクはおいしい

なにより、手作りの酵素ドリンクはおいしいのです。理由はとっても簡単です。嫌いな材料を使わないからです。

市販のおいしい酵素ドリンクというのは、どうしても添加物などが入りがちです。ブドウ糖液などが入っており、もう完全にジュース感覚で仕上っているものが人気ですが、健康志向の人が飲むには、強くおすすめできるわけではありません。健康食品というのは、継続が肝ですから、美味しいことは、その点でとても重要ですが、それでも、継続して飲み続けることを考えると、添加物などは入っていないに越したことがありません。

酵素ダイエットの為なら、飲むといってもそんなに長期間に渡るわけではありませんが、健康のためとなると、人によっては一生飲み続ける可能性もあるわけです。私自身も、毎日飲み続けて、3年目に突入しています。

そう考えると、健康を害する可能性のあるものは避けたいところでしょう。

というわけで、無添加酵素ドリンクを選ぶことになるのですが、無添加酵素ドリンクは、どうしても癖があります。

しかも市販の酵素ドリンクは、営業的にも、沢山の材料を入れる等の工夫をしないと、人気が出ません。健康志向なら、身体によいとされる野草などの材料も使うことが多いです。

野草の酵素ドリンクは手作りすると分かりますが、かなり癖がありまして、なかなか飲めるものではありません。昔の青汁のCMで「う~不味い、もう一杯」というのがありましたが、まさにそんな感じです。

上述の通り、酵素ドリンクを健康のために飲む為には、継続することが必須ですから、不味いのはできれば避けたいところです。

そうなると、最後の選択肢として、手作り酵素ドリンクと言うことになります。

手作り酵素ドリンクは、材料は自分で選ぶことができます。味は、材料によって変りますから、自分が苦手な材料はなるべく使わなければ、自分好みに仕上げることができます。

私の例で言うと、最初の年は梅を中心に作りました。それは、とても美味しい味でした。

しかし、2年目は、梅10kgに、レモンを大量に入れてみたところ、とてもフルーティーにし上がり、お嬢様酵素に全く負けない位おいしい酵素ドリンクになりました。

酵素ドリンクの酵素の種類は、材料の種類の数が増えれば増えるとされています。したがって、自分の好きな材料ばかりだと、酵素の種類が足りません。しかし、その点もある程度大丈夫です。

私は、きゅうりやナスなどは苦手でしたが、これを一つや二つ混ぜたところで、全く味に影響はありません。梅とレモンの割合が高い場合は、味もその割合に依存しますから、苦手なものを少々混ぜたところで問題ありません。癖のあるものを大量に入れることさえしなければ、恐らく大丈夫でしょう。

実際のところ、手作り酵素ドリンクは市販の酵素ドリンクと比較すると、材料が少なくなりがちです。

市販の酵素ドリンクというと、多いものだと100種類以上の果物や野菜などが含まれていますが、手作りで、これだけの材料を集めることは容易ではありません。ましてや無農薬ともなると、かなり厳しいでしょう。

私自身も手作り酵素ドリンクをする際には、1~10種類くらいの材料で作ります。まあ、これでも十分といえば十分なのかもしれませんが、材料の種類が多いほど、酵素の種類が増えると言われていますから、材料はたくさんあった方が良さそうではあります。

市販の酵素ドリンクの場合、材料の中に、野菜や果物以外に野草が入っているものも少なくありません。

野草の酵素ドリンクは、とても効果が高いと言われていますから、野草の酵素ドリンクも手作りしたいところですが、これは、なかなか壁が高いのです。

なぜかというと、野草が手に入らないのです。

野草は、野草と言うだけあって、野に生えていますから、それを自分で採ってこなくてはなりません。お店では売っていませんね。ですから、自分で採るわけですが、都会にはそもそもそんなにいろんな種類の野草はありませんし、食べれる野草と、食べれない野草の区別なんて、都会暮らしの人に分かるはずもありません。当然ながら私も全く分かりません。

このように、手作り酵素ドリンクの最大の課題は、材料を集めるところなのです。

今は、幸いなことに、通販でも無農薬の野菜や果物を入手することも難しくなくなりましたので、そこそこは集めれますから、あまり選り好みしすぎず、色々入れちゃいましょう。

その分、主材料を増やせば、味はおいしく仕上る筈です。

この味は実際に入れてみないと分からない部分ではあります。そのため、やはり繰り返し作ると、ドンドン自分好みの酵素ドリンクに仕上ってくるようです。私の先輩方も年々美味しくなるとおっしゃっていたのは、おそらくこのあたりが要因なのだろうと思います。

野草の酵素ドリンクは美味しくはないが、効果は抜群!

ところで、野草の酵素ドリンクを手作りして、飲めるような味になるんでしょうか???

市販の酵素ドリンクの中でも野草の入っているものは、正直、かなり癖のある味になっています。オブラートに包んだ言い方ですが、はっきり言ってしまえば、不味い!です。

美味しいとか不味いは人それぞれですから、私が不味いからといって皆さんが不味いと思うかは全然別問題ですが、私自身は美味しいと思ったことはありません。野菜嫌いなので、尚更なんでしょう。

そんなわけで、野草の酵素ドリンクを手作りするというのは、味の面や、野草の入手難易度の問題から、かなり困難です。

とはいえ、野草を自分で採れる人は、作り方自体は、果物や野菜の酵素ドリンクと同じですから、全然難しくはありませんから、挑戦してみてはいかがでしょうか?

私が酵素ドリンクの作り方を教えていただいた方は、実際に春になると山に入って野草を採ってきて大量の酵素ドリンクを作られています。

野草の酵素ドリンクを作ったときの残りカスも、例えばヤケド後に塗りつけるといいとか、美肌に効くとか・・・その効果は絶大なようですから、可能ならぜひ挑戦して欲しいです。

梅の酵素ドリンクの作り方

野草の話はそのくらいにしておきまして、今回は、梅の手作り酵素ドリンクの作り方を紹介したいと思います。

正直に書きますと、私は、梅は苦手です。

梅干しは食べれませんし、梅味のドレッシングは、嫌いです。梅酒も飲みたくありません。ですから、梅の酵素ドリンクと聞いたときには少々後ずさったものですが、実際に味見をしてみると、全然、問題なく飲めました。

別に我慢して飲むと言うことではなくて、普通においしく飲むことができました。

逆に言うと、そんなに梅っぽい味にはならないということでもあります。

梅の酵素ドリンクと言いましても、梅以外の材料も混ぜたりしますので、その材料次第ではかなり味が変ってきます。

今年、私は梅の酵素ドリンクを作る前に、レモンの酵素ドリンクを作ったのですが、その時に残ったレモンを大量に梅と一緒に入れてみたら、ビックリするくらいフルーティな味わいになりました。ただ、レモンのせいか若干後味に苦みがあるという人もいました。私には分かりませんでしたが・・・

そんなわけで、梅の酵素ドリンクと聞いて、嫌だな・・・と思った人でも、全然大丈夫だと思いますし、そもそも、梅である必要はないので、適当な材料で置き換えてもらって手作りされればいいかと思います。

さて、早速、材料集めですね。

何をどのくらい集めるのかというと、これは、何でもいい・・・でしょう。

まあ、肉とかはヤバそうなのですが、野菜、果物あたりなら大体何でもOKです。

私個人は、レモンだけで作る酵素ドリンクがとても好きです。

レモンだけだととても簡単で、楽天市場などで検索してもらうと、無農薬レモンが売られていますから、それを利用します。

さすがに、レモンだけの酵素ドリンクを作る場合は、大量には作りません。

梅の時期になりますと、梅酒用の大きな瓶がホームセンターなどでもよく売られていますが、あれで作ります。

作り方を改めて書くまでも無いくらい簡単です。

レモンを1kg用意しましたら、白砂糖を1.1kg用意します。

白砂糖というところで、躊躇する人も多いでしょうか。

酵素ドリンクを手作り使用という人なら、恐らく健康志向の高い人でしょうから、白砂糖と聞くとちょっと嫌な感じがするのではないでしょうか。

私自身も、白砂糖と聞いたときは「やめようかな?」と思ったものです。

しかし、大丈夫らしいです。らしいです、なんて、無責任な言い方ですが、本当かどうかは分からないので、”らしい”としか言いようがないのです。

白砂糖というのは、ブドウ糖と果糖が混ざった炭水化物で、身体の中に取り込んだときに、ブドウ糖と果糖に分解されにくいが故に悪者扱いされているわけですが、酵素ドリンクで利用する場合は、酵素の作用で、酵素ドリンクとなっている時点で、既にブドウ糖と果糖に分解されていますから、全く問題はないということなんだそうです。

信じるか信じないかはお任せしますが、そんなわけで白砂糖自体は気にせず使用しても大丈夫らしいわけです。

そんな説明でも一応納得したりするわけですが、それでも最後のあがきがありまして、白砂糖じゃ無くて、黒砂糖とか三温糖とかいろいろあるけど、そんなのじゃダメなの?ってことを思うわけです。どうでしょう?同じようなことを思った人、多いんじゃ無いでしょうか?

なるべくなら白砂糖は使いたくないわけですから、こう思う人がいてても不思議は無いわけですが、残念ながら、やめておいた方が良さそうです。

私自身試したわけでもないのですが、白砂糖以外だと、発酵しにくいようです。発酵がうまくできませんと、腐ってしまいますから、やめておいた方が良さそうですね。

だって、白砂糖を使っても大丈夫だと言われているわけですから、ここは諦めて白砂糖使ってください。市販の酵素ドリンクだと、プロが作りますから、白砂糖を使っていないものもあるのかもしれませんが、基本的には、白砂糖を使って作られていると考えておいていいでしょう。

そんな白砂糖を、材料の半分以上を使うわけですから酵素ドリンクが高カロリーになるというのは、必然ですね。

いよいよ梅の酵素ドリンクの作ります

話が、かなりそれちゃいましたが、梅酵素ドリンクを作ります。

私は、梅の酵素ドリンクは、毎日飲むので、大体10kg程度作ります。

これを毎日1~2杯飲んでいるのですが、半年くらいで無くなります。私以外にも飲む人がいますから、1人だけならもう少し持つのかもしれませんが、大体の目安としてはそんな感じでしょう。

10kg作るということで、材料となる梅を10kg用意します。それ以外にもいくつかの材料を用意しますし、更にその1.1倍の白砂糖を用意しますから、20kg以上の材料が入る入れ物がないと作れません。

というわけで、40リットルのプラスチック製の樽を使っています。30リットル程度でも入らないことも無いかもしれませんが、材料を入れた時点では、結構無駄なスペースがたくさんあるために、想像よりは大きな入れ物が必要です。従って20kgくらいの材料を入れるのなら、40リットルの樽を用意しておいた方がよろしいかと思います。

後で濾す必要もあるので、もう一つ樽が必要です。コチラは、濾してしまうわけですから、40リットルの大きさは必要ありませんが、10~20リットルだと、諸事情で小さすぎるかもしれません。オススメなのは30リットルの樽ですね。この大きさなら、普段は40リットルの樽の中に入ってしまいますから、樽一個分のスペースで済みます。

樽を用意しましたら、上の写真のように材料を適当に切って、後は、入れるだけです。

砂糖は、適当に、間に入れていけばいいでしょう。

最後にドバッと上から全部入れても大して問題はないような気もしますが、なるべくなら、ミルフィーユのように砂糖と砂糖以外の材料を交互に入れてやった方が、発酵しやすいのかもしれません。そんなに気にしなくてもいいので、適当にいれていけばいいでしょう。

酵素ドリンクの仕込みが終わった後

このまま1週間から10日ほど放置します。

放置といいましても、一応毎日かき混ぜる必要があります。

一日一回でいいので、下に沈んでいる砂糖を浮かせる感じでかき混ぜてあげます。

一応、この際は、素手で行います。

前腕部分はだいたい入ってしまいますから、肘ぐらいまでを水でさっと洗う程度で大丈夫です。そうすると、腕に付いている常在菌が酵素ドリンクと混ざっていい塩梅になるというのが、酵素ドリンクの作り方の肝の一つです。

が、これが、不潔だ!という人が結構な割合でいます。私は、別に気にならないんですけど・・・不潔って自分の身体が不潔って言うことでしょうか・・・(^_^;

だいたい漬け物を混ぜる時も素手で混ぜると思うので、酵素ドリンクも素手で混ぜても問題ないと思うのですが・・・ぬか床は食べないからいいのかな?

それはともかく、嫌なら、手袋でもするなり、棒でかき混ぜるなり、とにかく混ぜてください。

砂糖自体は2~3日で無くなりますが、そのまま1週間ほど続けます。

いい頃合いになりましたら、次のステップに行きます。

いい頃合いってなんだよ・・・って話なんですが、まあ、適当です。そのくらいでいいんでない?という程度の話で、別段こうなったら終了というのはありません。

なので、1週間から10日ほど経ったら、自分でいい頃合いかな?って勝手に思ったら次に行きましょう。

実を濾す

実を取り除きます。

大きなザルを、もう一つの樽に載せて、そこに少しずつ救って移していきます。

全部移したら、その上に重しを載せて、1日置いておきます。実の中の水分も出してしまおうというわけです。

別にしなくてもいいと言えばしなくてもいいです。

重しの仕方ですが、樽には内蓋のようなのが付いていることが多いと思いますので、それを上に載せて、その上から、埃を除けるタメにゴミ袋をかぶせます。

酵素ドリンクは温かい時期に仕込みますから、蠅などが寄ってこないようにするタメでもあります。45ℓのゴミ袋ですと、40ℓの樽がギリギリ入ります。

そして、そのゴミ袋の上に、水などの入ったペットボトルを2~3ℓ分載せます。これも適当です。買い置きの缶ビールがあるなら、それを10本ほど載せてもいいでしょうし、重さもまあ、適当です。

あまり重すぎるのはどうかと思いますが、2kgくらいで全然問題ないと思います。

そして、1日経ちましたら、今度は、ザルの中身を除けまして、今度は濾します。

どうしても細かなカスがありますからそれを濾します。別に一緒に飲んでも何ら問題ないのですが、ドリンクとしては濾しておいた方が気持ちよく飲めるんじゃない?ってところです。

なんだか、すっごい適当なんですけど、まあ、適当にやっても問題ないです。少なくとも私は失敗した感じは無いので・・・

ザルに目の細かい洗濯ネットを被せてそこに移していきます。

そのうち、泥のようなもので目が詰まってきますが、ちょっとずらしたりしながら濾していきましょう。

濾し終わったら、また1週間から10日ほど放置します。

今度は、灰汁取りです。

どうしてもこのままだと灰汁が出てきますから、毎日灰汁を取ってかき混ぜてあげます。

それを1週間から10日ほどしたら、手作り酵素ドリンクの完成です。

なんだか、面倒臭そうですが、最初の仕込みが終わったら、一日一回かき混ぜるだけの話ですから、そんなに面倒でもありません。なんなら、子供に遊び半分でやらせるなんてこともできます。

私は、娘にお願いしちゃってます。結構楽しいらしいです。(^_^;

最終更新日時:2018/07/24 10:06:55

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